石灰化
石灰沈着性腱炎
「症状」
突然生じる肩関節の疼痛で、関節を動かすことができなくなりま
す。痛みで寝返りをすることもできなくなります。
「原因・病態」
30~50歳代の女性に多く見られる、といいますが最近は若い
方もなると言われています。基本は片側の肩に発症、両肩の発症が
10~20%あります。
肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が
生じる肩の疼痛・運動制限です。
この石灰は当初はミルク状で、時間が経つと練り歯磨き状、最終的
に石膏状へと硬く変化していきます。石灰が骨と骨の間で溜まって
くると腕の稼働がなくなり突然の激痛に襲われます。
腱内に石灰が生じる原因はわかっていません。
「診断」
五十肩の症状と似ていますが、X線(レントゲン)撮影で腱板部位
に石灰沈着の位置や大きさを調べるためにCT検査や超音波検査など
も行われます。
「予防と治療」
急性の場合、激痛を取るために腱板に針を入れ沈着した石灰を砕き
吸引する方法があります。内服薬の服用と湿布が有効です。
痛みが強く肩の運動に支障があると手術で摘出になることもありま
す。
私はまさに今、石灰沈着性腱炎で治療をしています。10年ほど前
にも両肩と右股関節に石灰が溜まり痛い思いをしました。何故こん
な事が起きるのか病院の医師もわからないとのことです。なりやす
い体質とだけ言われました。腕の稼働が全くなくなり、ズキズキす
る痛みとのしばらく戦いです。
肩に違和感があり痛みを伴うような症状があれば、一度病院での
受診をおすすめします。